あなたはどっち?



あなたが部下や従業員にやっかいな要件をお願いすると
おそらく2通りの返事が返ってくるだろう。

A.分からないのでやり方を教えてください!


B.やってみます!

Aの人はその場でわからないことを確認しているので
問題の処理も早いし、間違った対応をすることもないだろう。

これに対してBの人は自分の判断で行動しているので
問題の処理もAの人よりは遅くなるだろうし、
ときには間違った対応をしてしまう可能性もある。

一見、Aの人のほうが間違いもないし
スムーズに仕事をするのでAの人が優秀なように見える。

しかし、AとBではBの人のほうが
決定的に成長するスピードが速いと僕は思う。

そしてこの違いは、ある一つのスキルを
持っているか持っていないかが大きく作用している。

それはわからないことを自分なりに調べる力だ。

Aの人は自分で調べて考えるという成長するために
極めて重要な部分を放棄してしまっている。

これに対してBの人はまずは自分で課題を整理し
要件を満たそうという姿勢が伺える。

この違いはとても大きい。

人に聞いて問題を解決するということは
その問題を自分で考えて解決する
ということを経験していない。

つまり、何がまずかったのか
問題の本当の原因を知らずに処理を進めてしまっているのだ。

だからそこに成長の二文字はない。

そして問題の原因を理解していないので
スグにその解決方法を忘れてしまう。

その上、人に聞くのがクセになってしまっているので
自分で物事を考える習慣すらなくなっている。

ところが自分で調べて自分なりに考えて問題を解決する場合、
問題の真因を理解してそれに対処している。

だから次に同じような問題が起きた場合も
自分の過去の経験の引き出しから
そのノウハウを参照するだけで対処することができるのだ。

インターネットが普及した今の時代、
余程の専門的な知識でないかぎり、
調べれば大抵のことは分かる。

専門的なことでも業者に電話すれば
教えてくれるケースも多い。

だから、自分を成長させたければ
あなたも調べる力を身につけよう。

あなたに調べる力があるかないかで
数ヶ月後に大きな能力差が出てくるだろう。